智歯周囲炎について 智歯とは親知らずのことを指します。 そして智歯周囲炎とは親知らずの周りが炎症を起こす病気です。 元々親知らずは一番後から生えてくるために、 そして一番後ろに存在しているためにきれいに生えないことが多く、 中途半端に出ているためにプラークコントロールが難しいのです。 その結果、親知らずの周りに炎症を起こすことが多く、 これを智歯周囲炎(pericoronitis)と言います。 智歯周囲炎の症状 智歯周囲炎の症状としては 1.智歯周囲の痛み 2.開口障害 3.嚥下時痛 4.周囲の腫脹や排膿 5.発熱 などがあります。 口があけづらくなるために栄養の摂取が不充分になり、 さらに口腔内の清掃状態が悪化して症状は重篤になりやすいです。 智歯周囲炎が重篤化すると、炎症が急速に拡大し制御不可能になることもあります。 また女性の場合、妊娠することにより歯肉溝より女性ホルモンが分泌されます。 その結果、女性ホルモンが大好きな歯周病菌が急に増加して歯肉炎が起きてきます。 そしてそれは親知らずの炎症をも引き起こすことがあります。 妊娠中は投薬なども制限があるために、満足な治療を行うことができません。 妊娠を考えている女性の方は 早めに親知らずの抜歯は済ませておいたほうが良いでしょう。 智歯周囲炎の治療法 智歯周囲炎をそのまま放置することにより、 周囲に炎症が拡がり、様々な症状を起こすことがあります。 このような場合は炎症を鎮めてから、 原因となった智歯(親知らず)の抜歯を行います。 炎症がある状態で抜歯を行うと、 麻酔が効きづらいだけでなく抜歯後に症状がなくなるまで時間がかかったり、 治りが悪くなったりします。 抜歯をする時期としては炎症が鎮まって痛みがなくなってからが良いです。
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