ドライソケットについて 通常歯をぬいた窩は血餅(けっぺい)とよばれる血の固まりで満たされ、 それが肉になり穴がふさがっていくのですが、 その血餅がごっそり取れてしまい、 骨がむき出しになっている状態がドライソケットです。 一度ドライソケットになると露出した骨に薄い歯肉が覆われるまで 一ヶ月ぐらいかかることもあります。 ドライソケットは抜歯後の偶発症で、 下顎の親知らずを抜歯した後のものが多いです。 ドライソケットの症状 通常、親知らずの抜歯後に麻酔が切れれば痛みがありますが、 その後は次第に痛みが徐々に弱くなっていくのが通常の経過です。 しかし、ドライソケットの場合は、 2〜3日後くらいから次第に痛みが強くなっていきます。 ドライソケットになると持続的に痛みがあり、 鎮痛剤を手放せない状態になります。 特に水を含んだりすると痛みが増強することがあります。 また、ドライソケットの場合レントゲンを撮影すると写真のように白く骨の硬化像がみられます。 ドライソケットの原因 ドライソケットの発生頻度としては0.5%から21.3%まで様々な報告があります。 原因としては抜歯後に強くうがいをして、 血餅が脱落してしまうことが第一に挙げられます。 抜歯後は、血の味がして気持ち悪いと思いますが、 なるべくうがいは控えるようにしてください。 また、1〜2日は強くうがいをしないで、 できかけた血餅が欠落しないように気をつけましょう。 ドライソケットになってしまった場合は、翌日などに強い痛みを感じます。 その場合は、すぐに歯科医師に診てもらいましょう。 ドライソケットの治療 ドライソケットの治療法としては、 抜歯窩に軟膏を注入する方法と抜歯窩の骨を引っかいて 再出血させて血餅を再度作らせる方法があります。 当クリニックではほとんどの場合軟膏を注入して治療を行っております。
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