Dental Implantの基礎知識 インプラント治療とはどのようなものでしょう? 通常何らかの原因によって歯がなくなると義歯(入れ歯)か、 両隣の歯を削ってブリッジという方法で歯を補っていきます。 しかし、インプラントは歯がなくなった部分の骨の中にチタン製のネジを埋め込み、 これを土台として歯を作っていく方法です。 チタンという金属は骨に埋め込むと骨と密接に接することが 様々な実験によって明らかになっており、 これを応用した技術が歯科用インプラントということになります。 チタンは医療分野で幅広く活用されている非常に生体親和性の高い素材で、 金属アレルギーの心配も非常に少ない金属です。
1952年スウェーデンのルンド大学医学部で、 ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士は 兎の脛骨にチタン製の生体顕微鏡を取り付けて、 微少循環を観察する実験を行っていました。 博士がその器具を外そうとした際、 チタンと骨がくっつき外せなくなってしまったのです。 この現象により、チタンと骨の組織が拒否反応を起こさず結合すること、 すなわちオッセオインテグレーションを発見したのです。 博士はその後イエテボリ大学に移籍し、 研究を続け1965年に世界初の純チタンによる デンタルインプラントシステムの臨床応用を開始しました。 最初の患者さんは先天性歯牙欠損に悩む ヨスタ・ラーソンという名前の34歳の男性で、 彼は上下顎にデンタルインプラント手術を行い、 そのインプラントはその後彼が亡くなるまで41年間問題なく機能したということです。 現在では純チタン製フィクスチャー(人工歯根)によるインプラント治療は 一般の歯科医院にも多く普及し、最も安定した成績を残しております。 当クリニックではアストラテック社製純チタン製インプラントを使用しております。
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